興味のある職種や会社に転職しようと思って求人票を見ても、募集要件が「大卒以上」となっていて、応募さえできなかったり、経済的な事情で大学進学を諦めたり、会社で出世しているのは大卒者ばかりで学歴にコンプレックスがある。
このような経験、事情をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
当ブログではそのようなケースに当たる社会人の方などに向け通信制大学(私が卒業した近畿大学含む)へのチャレンジをおすすめします。
通信制大学は、「通信制」といっても、卒業できればいわゆる一般入試で受験して入学する通学課程とまったく変わらない「大学卒業(学位)」という資格を取得できますので、自分自身の学歴を更新できます。
「学歴社会」という言葉は最近聞くことが少なくなってきていますが、大企業になればなるほど、企業の応募資格欄に「大卒以上」の文字があることが多いのが実情です。
その是非はともかく、通信制大学を卒業することでこのような企業への応募も可能になります。
さらに、学歴の更新というだけでなく、通信制大学での学びは日々現場で戦うビジネスパーソンとしてのビジネス力を大きく向上してくれる効果があります。
仮に卒業までに時間を要したとしても、あるいは最悪卒業を諦めたとしても、その間の学びで、自分自身のビジネス力が向上している事を実感できます。
私は2015年10月に近畿大学通信教育部に入学し、
2019年9月に近畿大学通信教育部法学部法律学科を卒業しました。
なんとか卒業できたおかげで、学位を取得できましたし自分自身のビジネス能力が大きく向上し、その能力を生かして社内にて自分の希望する部署に異動しキャリアアップすることができたと感じています。
さらに、諦めずに学習を継続し、卒業までできたことは自分自身の大きな自信になりました。
当ブログでは、私と同じような社会人の方を対象に、働きながらでも大学で学び、大卒の資格を得ることができる、通信制大学という選択肢があることをお伝えしたいと思い、立ち上げました。
当ブログでは、以下のようなことでお悩みの方向けに記事を更新していきます。
- 通信制大学の存在を知らなかった方
- 通信制大学という存在は知っているものの、卒業までの苦労を考えるとなかなか入学まで踏み出せない方
- 通信制大学での学習のイメージがつかない方
- 興味はあるものの、費用負担が心配な方
- 同じく興味はあるが、働きながら学習することに不安を感じている方
- 近畿大学通信教育部で学習しているが卒業できるか不安を感じている方
このような方を対象に、私自身が卒業した近畿大学通信教育部を例に取り通信制大学の概要から、学習のイメージ、注意点、コツなどをお伝えしたいと思います。
当ブログではできる限り具体的に通信制大学での学習のイメージをつけて頂きたかったので、私の実体験でお伝えできる近畿大学での学習について絞ってお伝えします。
もし既に他の大学を検討している場合でも、大学生活のイメージづくりにお役立てください。
通信制大学で学ぶことはとても楽しく、社会人にとっても重要な新しい知識が身につきます。
一例を挙げると、人間論(心理学)を学ぶとロジャーズクライエント中心療法といった心理学の考え方などが学べます。
また高校までの過程でも学んだ生物学や歴史、英語などについてもう一歩踏み込んで学習する事で、理解が深まります。
私の場合は普段の業務にも通じる法律科目に関して重点的に学びましたので、仕事にも大いに役に立ちました。また、労働法や商法など、普段あまり意識する事が少ない法律についても学び、知見が増えました。
一方で、通信制大学を卒業する事は決して楽な道ではありません。
「だれでも簡単に卒業できる」などとは言えませんし、「簡単に卒業できる方法」のようなものは存在しません。
4年間にわたって学習と仕事、家事等を両立させる必要がありますし、通信制という性質上、学習は主体的に行っていく必要があります。
逆に学習をしなくとも、誰からも怒られるわけでもありません。
しかしその苦労をしてもなお、得られるメリットは大きいと思いますし、長い期間自分の意志で学習を継続できた事は今後の人生において非常に大きな自信になります。
また、簡単には卒業できませんが、いくつか最初に知っておいた方が効率的に学習できるコツもありますので、ご紹介していきます。
当ブログによって少しでも通信制大学に対する知識とイメージがつき、一人でも多くの方にチャレンジして頂けたなら大変うれしく思います。
通信制大学とは
通信制大学とは、文字通り「通信教育を中心とした学習カリキュラムをもつ大学」の事です。
通信専門の大学もあれば、現在は多くの大学で一般の学生も通学する大学の1つの学部として通信教育学部を設けています。
通信教育ですので、平日日中帯の通学が難しい方や、地方や海外など、大学がある場所から離れた場所に住んでいる場合でも、学びの可能性が提供されます。
「働きながら学べる」と言うのも特徴です。
また、多くの通信制大学は大学の一般学部に普通入学するよりも経済的な負担が低く抑えられる事が多く、その点も大きなメリットです。
例えば高校卒業後に社会人となった方がキャリアップを目指して入学したり、大学卒業はしたものの、業務上新たな知識が必要となり、改めて大学で学ぶために入学した方、職場を定年退職した後、改めて学び直す意味で入学された方など、様々な方が学んでいます。
4年制大学卒業の学歴が得られる
通信教育であっても、卒業要件さえ満たせばきちんと大学卒業の証である「学士」の学位が取得できます。
従って「大卒以上」が条件の求人にも応募する事ができます。
学歴については「アタマの良し悪しは学歴じゃない」「仕事のできる、できないは学歴じゃない」「学歴は関係ない」など、学歴を否定的に捉える考え方も多くありますし、実体験としてそのように感じている方も多いのではないかと思います。
しかし全体でみると、やはり学歴によって得られる年収には差があるというデータがあります。
例えば初任給ですが、厚生労働省の調査によると、男性女性共に、「学歴が高いほど初任給も高くなっている」ことがわかります。
そしてこの差は年齢を重ねても逆転する事はありません。
以下の図を見ていただくと、男女ともに折れ線グラフの一番上の線、つまり年収が高いのは「大学・大学院卒」であることがわかります。
年収がすべてだと言うつもりはありませんが、やはりビジネスマンである以上、年収は一つの指標になりますし、学歴などのいわば仕事の実力以外の部分でそこに限界が存在するのは非常に残念だと考えていました。
キャリアアップに有効
年収を上げるのに一番早い方法は、自分自身のビジネス力やスキルを高めて、より高待遇の会社に転職することです。
しかしここでも「大卒以上」の条件があると応募すらできないというハードルがあります。
このハードルも、通信制大学を卒業することによってクリアできます。
そしてさらに、通信制大学を卒業することによる副次効果があります。
それは、社会人になってから自らの意思で通学する事で「学習意欲の高い人」「自分を律することができる人」「粘り強く最後まで仕事をやり遂げる人」という評価を与えやすくなることです。
実際に私の場合、会社で上司とのキャリア面接の際にその部分を質問される事が多くありました。
そこで通信制大学を卒業している事を説明すると、珍しい経歴のようで、その点に関する話がすごく盛り上がりました。
その話題に絡めて、自らの学習意欲をアピールしたり、仕事との両立は時間管理が大変だったが頑張った点、さらに最後まで仕事をやり遂げる事ができるエピソードの1つに織り交ぜながら話すなど、上手にアピールする事で、自分の事を良く印象付けられたと思います。
その結果、希望の部署に異動させてもらうこともできました。
このように通信制大学を卒業しているという点には副次効果があります。
「文章力」が身につく
通信制大学での学習スタイルは、大学によって差はありますが、多くの大学で、指定された教科書や参考文献を読み、与えられた課題に対して2,000文字から4,000文字程度でレポートを作成する、というスタイルを採用しています。(2,000文字はおおよそA4サイズ2枚程度になります)
教科書や参考文献を読んで自分なりに理解する事、そしてその内容に関する文章を書くことはなかなか大変で、私の場合、入学当初は非常に苦労しました。
特に自分なりの文章を書く事というのは、出版編集などの業界にお勤めの方でないと、普段の仕事の中でもあまり行う機会が無いのではないでしょうか。
しかしこのレポートと格闘する過程で、知らずしらずのうちに文章力が身についていきます。
そして文章力は、多くの仕事において非常に重要な能力です。ただ、「自分なりの文章をかける人」というのはまだまだ少ないのが現状です。
実際の業務において、自分なりの良い文章が書けるということは、人を動かす事ができる、という事に直結します。
文章力があると、社内に対して何かを働きかける稟議書類、提案書類、メールなどによって、より多くの人を動かせる可能性が高くなります。
通信制大学で学習する過程で、この文章力が自然と身につきます。
これはいわゆる試験に合格するための勉強では身につかない、通信制大学ならではの良い点であると思います。
私は仮に卒業できなかったとしても、この文章力を鍛える場としてだけでも入学する価値はあると考えています。
そのぐらい文章力は現代を生きるビジネスパーソンにとって強力な武器となります。
「要約力」が身につく
レポートを書く過程で文章力が向上するのはお話した通りですが、それに並んで得られる能力が「要約力」です。
実際、指定された本を読んでレポートにまとめるには、その文献の「ポイントを掴んで要約する能力」が求められます。
課題として指定される文献は教科書の他に参考文献も含めると2冊以上の場合がほとんどで、かつ1冊あたりの文章量も多い書籍がほとんどです。
そうなるとさらに要約する力が求められます。
そしてやはりレポートと格闘する過程で、文章力に加えて要約力が知らずしらずのうちに身についていきます。
この要約力も、実際のビジネスの現場でとても有効な能力です。
例えば営業担当の方であれば、製品やサービスの特長をつかんで、顧客に端的にわかりやすく説明する力につながります。
また人事担当の方であれば新人研修などで仕事のポイントをシンプルかつクリアに説明できる力につながります。
このたくさんの情報を重要なポイントに要約し、わかりやすく説明する力は、多くのビジネス現場で必ず役に立つ能力だと思います。
「時間管理能力」が身につく
ただでさえ忙しいビジネスパーソンにとって、大学卒業に向けた学習時間を確保するのはとても大変です。通信制大学といってもいくつかの科目は実際に通学し、講義を受ける(スクーリングといいます)必要がある場合もあります。
例えば平日夜間に通学する場合、授業開始に間に合うためには多くの社会人の方はほとんど定時で退社する事になると思います。
しかし、これにより、業務全体の時間管理を調整して学習時間を捻出するなど、時間管理の能力が向上します。
さらにこれからの時代、長時間労働に対する規制はますます厳しくなってくると思いますし、現在ビジネスの世界では労働時間ではなく、成果で評価される風潮になりつつあります。
実際に成果型の評価制度に移行した企業も出てきました。
この「終了時間を決めて、効率よく、短時間で仕事を終わらせる」ことは、ビジネスパーソンにとって今後ますます重要になるスキルです。
私の場合、授業がある日は「定時で退社する」と決める事で、実は日中の業務をより集中して効率よく終了させるためのモチベーションにもなり、結果的に集中して短時間で仕事を終わらせることができ、時間管理能力が鍛えられたと思います。
「学生」というもう一つの顔を持つこと
繰り返しになりますが仕事で忙しいビジネスパーソンが、仕事の後や休日を利用して学習を進めるのは非常に大変ではあります。
しかし一方で、自分がビジネスパーソン以外に「学生」というアイデンティティを持つのは、とても新鮮な気分になります。
レポートによる通信学習以外にも、実際にキャンパスで多くの学生と共に講義を受けたり、図書館で勉強したり、学生食堂で食事をしたりするのは非常によい気分転換にもなります。
忙しく厳しい社会人としての自分からいっとき離れ、大学生としてキャンパスを訪れるのはとても新鮮な気分になるものです。
また、通信制とはいえ大学に入学している立派な学生ですので、例えば映画、美術館、博物館などもいわゆる学割の効いた学生価格で利用できますし、パソコンやソフトウェア購入の際にもアカデミックプランなどがあればそれを利用する事でお得に購入することもできます。
私は比較的高価なAdobe Illustratorなどのアプリケーションを学生価格で購入できたりしました。
このように学生である顔を持つのは新鮮ですし、お得な事もあります。
最後に
最後になりましたが、通信制大学を卒業すれば4年生の大卒の資格も取得できますし、キャリアアップにも有効です。
また、「文章力」「要約力」「時間管理能力」などビジネスマンとしてのスキルも身に付きます。
ぜひ当ブログをきっかけに通信制大学での生活を始めるきっかけにしていただければと思います。
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